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VOL.30 『家内の役者たち・照明 (2)』

こんにちは、ジェームス・ホントです。
原発事故が原因で電気代が少し値上がりしましたが、こればかりは反対しても、どう
にもなりません。
『じゃあ、電気を止めますよ』なんぞと電力会社に言われたら、お手あげですからね。
しかし、現代でも、ごくたまにですが、
『電気、ガス、水道を止められて、誰の世話にもならずに餓死していた』といった痛
ましい出来事が散見されます。
 
       『電気停止で火災が発生』  

大正時代のある随筆に以下のようなものがあります。
『電気会社の人間がやってきて、さあ払えといってくる。今日は都合が悪いからとい
うとむっとして帰って行く(中略)、無言のうちに消しますよの意味を畳み込んで、
書付をひけらかし、帰ってしまう』
 
電気を止められたら、消されたら、大事ですが、ない金は払えない。
そうした愚痴とも自嘲の念とも言える言葉が続くのですが、最後に、こう締めくくら
れます。
『深川で四十軒ばかり家が焼けたのは、電気を消された家の蝋燭が倒れたためだそう
であり、函館の大火も、そうらしい話である』

当時の世相を知ると、驚きますね。
福祉や弱者への観念が現在よりはるかに未熟だった昔、電力会社はかなり強権的だっ
たのでしょうか?
 
テレビも洗濯機もない時代、電気代といったら明かりぐらいだと思うのですが、当時
の電気代はどの程度だったのでしょうか?
電気代を何ヶ月も溜めて、結果、電気を消された家がけっこうあったのかも知れませ
ん。

現在は明かり、照明がなければにっちもさっちもゆかないご時世ですが、電気代を払
わない方法があります。
設備費がかかりますが。
太陽光の利用です。これこそ夢のエネルギーですから、その利用率をあげるには大変
な技術開発が必要です。 
しかし、いつの日か、人間はそれを成し遂げると思います。

現在は家庭内は勿論、屋外においても、LEDが多用されつつあります。
LEDは、ご承知の方も多いと思いますが、『光る半導体』のことです。
LEDは、以前からありましたが、一気に注目されるようになったのは、日本人が世
界で初めて、青色発光ダイオードの開発に成功したからです。
これも有名な話ですね。
LEDの利点は、なんと言っても寿命が長いことです。

      『究極の照明は?』

そうすると、夢の照明は、飽くまでもシロウト判断ですが、太陽光を利用したLED
照明ということになるのでしょうか? 
  
目に優しくエネルギー効率も高くて、かつ安全。
そんな照明設備が完備した住宅、夢想しただけで、なんだか温かい南国にいるような
気分になれますね。

余談ですが、芸者さんが白粉で顔を真っ白に塗っているのは、明治以前、夜、行灯や
蝋燭しかない暗い室内でも、客に顔がよく見えるようにとの配慮から生まれたものだ、
との説を聞いたことがありますが、本当でしょうか?
照明の発達した現在、もうその必要がないにもかかわらず、相も変わらず真っ白に塗
りたくっているのは、昔の風習の名残とか。
 
では最後に青色発光ダイオードの開発者の中村修二氏(2004年現在カリフォルニ
ア大学サンタバーバラ校教授)の『怒りのブレイクスルー』(集英社文庫)よりご紹
介します。
 
『LEDを使った信号機が全国で初めて設置されたのは愛知県。
すぐに続いて、ここ徳島市内かちどき橋交差点に付けられました。
……中略……特に私が誇らしくなったのは、信号が青に変わったときでした。鮮やか
で力強い青色の光……。
この青色LEDは、私が世界で初めて実用製品化に成功した技術です。
信号機に使われるまでになったことが、うれしく思えてなりませんでした』
こういう心境を開発者冥利というのでしょうね。

住宅に色々な意味で不可欠である『明かり』にかかわっておられる皆様の、研鑚をお
祈り申しあげる次第です。

次回は『襖』です。乞うご期待!
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